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シチュエーションを選ばない豊富なデザイン
2019.08.19 | INFORMATION
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アンドリュー ワールドは、スペイン・バレンシア地方発祥の家具メーカーである。65年前、小さな町工場から始まり、特に木の曲げ加工などの技術で躍進し、現在では、世界各国に拠点を持ち、生産工場は4カ所、家具メーカーとしては規模の大きい企業と言える。80%以上が輸出、つまりスペイン国外向けで北米・アジアを中心に世界的な展開を見せる。日本では25年ほど前から製品の輸入が始まり、10年前に日本を始めとした東アジアの拠点としてAndreu World Pacificが設立。3年前からは南青山にショールームを展開している。日本向けでは特にアフターサービスを重視し、顧客の信頼を得てきた。
イス、ソファ、テーブルなどを中心に、耐久性や使いやすさでコントラクト向けに開発され、オフィスやホテルにおけるパブリックな空間での採用が多い。製品づくりでコアとなるのはイノベーション、デザイン、マテリアルの三つ。木材に限らず、樹脂や金属など多様な素材を用い、新しい技術でハイデザインを実現する。世界のさまざまなデザイナーとの協働とその選択は重要で、関係性も強いものだ。
例えば、2017年に発売されたパトリシア・ウルキオラ氏による「Nuez」(スペイン語でクルミの意)。イスのシェルが樹脂のインジェクション一体成形で、クルミの殻を彷彿させる柔らかさと力強さのある独特のフォルムだ。
そして、同じNuezのコレクションにおいて、多数のバリエーションが存在するのが非常に重要なポイントだ。座面のファブリックの素材はもちろん、脚のデザインも一般的な四本脚、フレーム状のもの、スイベル付き、キャスター付き、ハイスツールと実に多様。木や金属と素材、色も選べる。これは同社のほぼすべての製品において同様で、70以上に上るコレクションから樹形図のようにバリエーションが展開し、シチュエーションやロケーションに合わせて、多彩に選ぶことができる。プロジェクト単位で受注し、4〜5週間で発送できる体制を持つ。こうした幅広いラインアップでも、一つの個性を持つデザインとして成立させ、もちろん性能や品質も譲らない。世界のコントラクト市場で同社が強い存在感を持つ大きな要因だ。
アンドリュー ワールド
- TEL. アンドリュー ワールド
- URL. https://www.andreuworld.com