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総合楽器メーカーの歴史と技術を背景にした
高品位なBGM環境づくり2019.08.05 | INFORMATION
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創業から132年を迎える、ヤマハ。日本で初めてのオルガン製作から始まり、総合楽器メーカーとして成長するとともに、自動車エンジンや半導体を始めとする多様な工業製品の分野へも進出、グローバルブランドとしての地位を築いた。同社がスピーカーづくりをスタートしたのは50年以上前。「音」のプロフェッショナルとしてのノウハウと、高い技術力を活かした製品の数々は、国内の音響機器分野で高い信頼とシェアを得ている。また、ここ10年ほどで商業空間のBGM環境に向けた音響機器開発に力を入れているのも特徴だ。
BGM市場において同社が目指すのは、「空間の片隅でただ鳴っているだけの音」ではない、「空間とハーモニーを奏でながら五感を超えた心地良さを与えるBGM」を提供すること。BGMによって空間に奥行きを生み、そこで過ごす時間の感覚さえ変えてしまうようなBGMスピーカーと空間を調和にこだわっている。「空間に溶け込むデザインを追求することで生まれる、表情豊かで包み込まれるような音空間とそこでのユニークな体験」を与え、照明や香りと同じく近年の商業店舗における、空間の付加価値としての音の取り込み方を提案している。
スピーカー製品のラインアップは幅広く、価格帯も数千円から数十万円までとさまざまだが、特に、BGMで店舗のブランディングを図ろうとする、音にこだわったオーナーや設計者からのニーズが高い。その製品の特徴は音、デザイン、品質それぞれに表れている。楽器づくりの長い歴史の中で培われてきた音楽的感性と、音が人と空間に与える効果を生かしたスピーカーは、商業空間のオリジナリティーとなる。また、デザイン面では、機能を追求した先に生まれた、さまざまな意匠との親和性が高いシンプルなフォルムが印象的。曲線的でコンパクトなスピーカーは、インテリアデザインの仕上がりを底上げする。品質においては、音響機器メーカーとしての経験と革新的な特許技術を駆使したつくりで、機器としての信頼性と耐久性に優れている点は、多様な環境の商業空間に導入しやすいだろう。
サーフェスマウントスピーカー「VXS1MLB」「VXS1MLW」は、そのデザインマインドを表現している製品の一つ。手のひらサイズのコンパクトさに1.5”フルレンジユニットを搭載。小型だが歪みの少ない高品位の音質を提供する。また水平・垂直方向それぞれに170度の広指向角を持ち、店舗の広い空間でも均一な音圧でカバー。付属ブラケットで壁や天井に取付けできるため、照明器具のようにインテリアデザインに合わせた導入が可能だ。
また、2019年秋に発売予定のシーリングスピーカーが「VXC2FB」「VXC2FW」。これまで同社ではシーリングスピーカーのVXCシリーズを複数展開してきたが、「VXC2FB」「VXC2FW」は特に薄型小口径のデザインが特徴。懐の浅い天井にも埋め込みできる他、オプションのキットと組み合わせることで、ペンダント型のスピーカーとしてスケルトン空間を始めとするさまざまなシーンで活用の幅が広がる。
この他にも、大小さまざまなサイズ、デザインのサーフェスマウントスピーカーやシーリングスピーカー、サブウーファー、更にパワーアンプといった心地良いBGM環境を構築するための製品群がそろう。いずれの製品も安全性と効率的な施工性を有し、一部の製品は防水で屋外利用もできるなど、設置場所の条件や規模、用途によって最適な製品のバリエーションを提供できるのも強みだ。また、個別でのアドバイスや電話窓口といったサポート体制が整っているため、これからBGMに力を入れたいと考えている施主や設計者には心強い。
近年、より質の高いインテリアデザインが求められるようになったホテルやオフィスといった大きな空間、また音響によって差別化を図るレストラン、カフェなどの飲食店、アパレルが増えてきている中で、BGMにこだわることで生まれる空間の価値を提供するヤマハ。目に見えない「音」に目を向け、その品質を高めることへの思いが込められた製品と取り組みが、新たな商業空間デザインの可能性を広げていくこれからに注目したい。
ヤマハ
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