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「シリウス」
色のもたらす広がりを粉体塗装で感じる

2019.05.20 | REPORT

静電粉体塗装を中心に手掛けているシリウスでは、イッスンの田中行氏によるデザインで軽快感のあるブースが目を引いていた。ジャングルジムと滑り台の階段のようにも見える、遊具のイメージは、彩り豊かな塗装と照明も相まって非日常的なシーンをつくり出していた。賑やかなブースが数多く立ち並ぶ中で、独自のプレゼンスを放っていたのは確かだ。



同社は、「CYUON(キュオン)」のブランドで建築向けの粉体塗装として、その利点や特性を生かしながら、新しい提案に結びつけようとしている。特に、カラークリエイティブカンパニーとして、色によるデザイン解決、デザイン価値を生み出すことが軸となるコンセプトだ。



今回の展示では、色をサンプルピース的に並べ、面で見てもらうのではなく、あえて実際の空間のようなリアリティーを感じられる構成をとった。階段や単管も空間の中で立体として感じてもらうことで、色の持つ効果もまた違って見える。光がつくる陰影も色の奥行きとなる。



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階段では全体をグラデーションにし、側桁や手すりだけでなく、踏み板も階調が合うように調整しながら塗装するなど気を配った。単管組みは1本1本を異なる色として、ラインアップするすべての色を使っている。自然の風景色から取ったグラデーションの「スケープ・カラー」(17色)や、季節を表した中間色「エア・スケープカラー」(18色)など、同社のカラースキームを体験から知ってもらうためでもある。



シリウス_190520_img_2


まずは色に興味を持ってもらい、粉体塗装の良さを認知してもらう。4回目となるJAPAN SHOPを始め、今秋のデザインイベント「DESIGNART」にも参加予定で、可能性を広げる試みを続ける。



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シリウス

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