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「アイチ金属」
広がりを見せつつある特殊金属コーティング

2019.05.27 | REPORT

建具や階段、庇など住宅向けの建築金物を手掛けるアイチ金属では、2015年から「VeroMetal(ヴェロメタル)」事業を始め、国内唯一の代理店として販売・施工などを行う。「ヴェロメタル」は独・VeroMetal社の特殊金属塗料で、成分の95%が金属となるため、硬化後に研磨した状態では、完全に金属と同じ性質となり、重厚感や光沢具合に特有のソリッドな風合いを携える。一般的なエイジング塗装や金属風フェイクと大きく異なる点だ。



17種類の金属から選べるうえ、表面処理としてポリッシュ加工やビンテージ加工といったアイチ金属の持つ高い金属加工技術を生かすと、バリエーションや見せ方は限りなく広がる。また、ベースとなる基材として木やアクリル、ガラス、FRPなど素材を選ばず使えるのも利点だ。



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今回の展示では、谷尻誠氏率いるサポーズデザインオフィスによる大胆なコンセプトブースが登場した。大型の木パネルを傾斜させた壁面は、「ヴェロメタル」がグラデーション状に処理され、木から金属の表情に変わる過程を見せている。コーティングを施しながら、あえて基材の木目が透けて見える部分もあり、「ヴェロメタル」によるさまざまな応用や演出を想像させ得るものだ。



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「ヴェロメタル」の用途は、建具や家具などの内装・造作に留まらない広がりを見せており、例えば、庭のフェンスや土留めなどの外部でも使われている。工場で処理できるものであれば、「ヴェロメタル」はおおよそ大抵のものにコーティングできるが、多様な部材を実際の現場でしっかりと納められるのは、一貫した責任施工を手掛けてきた同社だからこそ。塗料と言えども金属を扱うプロフェッショナルとしての自負がある。



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アイチ金属

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