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「COMPLEX UNIVERSAL FURNITURE SUPPLY」
時代に埋もれた家具たちをリプロダクトし後世へと受け継ぐ2019.04.22 | INFORMATION
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“20年後、30年後に廃棄物になることなく、大切に次のジェネレーションに受け継がれる物づくり”を使命とする「COMPLEX UNIVERSAL FURNITURE SUPPLY」。代表である木村ユタカ氏は、アンティーク家具の修理工として経歴をスタートさせ、当時、一点物のアンティークを修理するだけでなく、そのデザインを後世にも残せないかという思いから、コントラクト家具の世界へと入り、2007年に同社を立ち上げた。
「COMPLEX UNIVERSAL FUNRITURE SUPPLY」の家具デザインの源泉は、ミッドセンチュリーと呼ばれるアメリカを中心に世界中に優れたデザイナーが活躍した時代にある。名品として今日も称賛を浴び続けているものではなく、時代に埋もれたデザインをあえて掘り起こし、それをリプロダクトし、オリジナルへと落とし込んでいる。
コンパスを立てたときのような逆V字型の脚が特徴的な「コンパスチェア」は、1940~60年代にかけてアメリカで活躍したアラン・グールドのデザインを基に、ダイニング向けにリサイズしたもの。見た目以上にホールド感があり、オフィスでのミーティングなどで長い時間座っているのにも適している。また、三次曲線で成形されたプライウッドとスチールの組み合わせがモダンな「F2チェア」は、1950年代に活躍したベルギーの建築家、ウィリー・ヴァン・ダ・ミーレンの椅子をリプロダクトしたもの。フラットバーを使った背面の固定方法は同社のオリジナルだ。クッションの集合体のようなフォルムの「ヒースソファ」は、同社の定番であり、ロングセラーの人気商品。座ったときに骨組みを感じることなく、そのまま寝転ぶこともできる。
同社の取り扱うアイテムは家具だけでなく、照明やプランター、ラグ、カーペット、小物類まで多岐に渡り、アメリカ・ニューヨークの地下鉄で使われている「サブウェイセラミックス」の日本総代理店も務めている。実はオリジナルだが、一見するとビンテージ家具でそろえたかのようなモダンビンテージな雰囲気を得意としている。今後は、オリジナル家具ブランドの海外進出も目指していくという。
COMPLEX UNIVERSAL FURNITURE SUPPLY
- TEL. (03)3760-0111
- URL. https://www.complex-jp.net/