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三輝
加工技術とミダスメタルを組み合わせたビンテージ表現

2019.03.11 | INFORMATION

三輝は、NCルータ、レザー加工機、カッティングマシンなどによるさまざまな切削加工に豊富なノウハウを持っている。多様な素材と加工を組み合わせ、少量多品種の発注に応じられる柔軟な技術力は、同社の強みだ。



「ミダスメタル」(独・ミダスサーフェス社)は、基材・下地にかかわらず純度約95%の金属表面とできる特殊な塗料だ。金属粒と結合材(バインダー)を混ぜ合わせることで、吹き付けから左官まで施工部位に応じた塗り方が可能。塗布した状態から磨きをかけると完全に金属の見た目になる。そこから溶剤で意図的に化学反応を起こし、酸化や腐食によるビンテージ加工を行うもの。



一見古びたアタッシュケースもミダスメタルとビンテージ処理でつくり出したものだ
一見古びたアタッシュケースもミダスメタルとビンテージ処理でつくり出したものだ


ポイントは基材となる部分で、より一般的なエイジング塗装や金属調塗料とは異なり、壁面などフラットな箇所に限らず、什器や小物、パネル類といったさまざまなものに処理ができる。厚く盛ったり、薄く伸ばしたり融通が利くためだ。かつ三輝はその部材加工に秀でているため、組み合わせによって他社では難しい独自のビンテージ表現を可能とする。例えば、樹脂に微細な凹凸を切削加工し、ミダスメタルで経年表現し、リアルな金属レリーフのようなものもつくれる。



旺盛なアイデアにはチャレンジ精神で応ずる同社。造作のエレメントや内装のポイントとなる部分で相談すれば、施工性やコストの上でもより効果的な素材をつくってくれるはずだ。



古材やOSB板にミダスメタルを塗布したサンプル。OSBは磨きのままとビンテージ処理をした状態との比較
古材やOSB板にミダスメタルを塗布したサンプル。OSBは磨きのままとビンテージ処理をした状態との比較

三輝

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