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ソレマニエ・フィニィ
アンティーク&ビンテージ絨毯がつくる世界観。
本物に触れて、唯一無二の1枚に出会える場所2019.03.25 | INFORMATION
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イラン各地のアンティークやビンテージ絨毯、キリムを取り扱う専門店、ソレマニエ・フィニィ。同店は、手紡ぎ・草木染めのペルシャ絨毯ブランド「ミーリーコレクション」のショップを展開するソレマニエ フィニィ・アミール代表(千代田トレーディング代表取締役)が、本物のアンティーク絨毯の魅力を、実際に手で触れて、織りやデザインの魅力、美しさを知ってほしいという思いから2017年にオープンした。店内には、アミール氏が旅の中で見つけた貴重で価値のあるアンティーク、ビンテージ絨毯が並ぶ。
一般的にアンティーク絨毯やペルシャ絨毯と聞くと、単純に高価で派手な絨毯をイメージする人も多く、空間づくりに携わるデザイナーやコーディネーターも敬遠しているケースがある。しかし、本物のペルシャ絨毯は地域によるデザイン、素材感など想像よりも多様性に富んだものだとアミール氏は語る。ペルシャ絨毯の最盛期は16〜17世紀のサファヴィー朝時代、宮廷が工房を構えて技術の粋を集めた絨毯が数多く生み出された。
その一方で、絨毯をつくる文化は、トライバル(部族)や村などイラン各地で脈々と受け継がれきた。それらの絨毯はそれぞれ、地域性や時代背景を感じさせるものである。ペルシャ絨毯のデザインは、庭園や楽園、植物、動物をモチーフにしたものが多い。庭園の噴水をイメージしたメダリオンをアラベスク模様が囲む柄、古代ペルシャの神話に登場する生命の木の周りに集まる鳥や動物を描いたものなどもあり、絨毯の質感や色だけでなく、精神的な癒やしを感じさせる。
また、ほとんどのアンティークのペルシャ絨毯が、天然の素材を用いているため、鮮やかな色遣いであっても柔らかな雰囲気を持っており、さまざまな空間に調和する。現代の無機質なインテリアに、1枚敷くだけで独自の世界観をつくれるアイテムにもなるだろう。店内の絨毯やアンティーク小物は、定期的に入れ替わる他、販売だけでなく一部レンタルにも対応する。「実際に触れてみなければペルシャ絨毯の本当の良さは分からない」という言葉通り、多彩なペルシャ絨毯を通して奥深い歴史や文化に出会える場が広がっている。
ソレマニエ・フィニィ
- TEL. (03)6826-1955
- URL. http://www.sfini.com/