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あらゆる空間に溶け込む手のひらサイズのBGMスピーカー
2018.11.12 | INFORMATION
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2011年にニューヨークで誕生し、地元で絶大な人気を誇る“街の食堂”「Buvette」。2013年のパリ店に続き、昨年、世界で3店舗目となる東京店が「東京ミッドタウン日比谷」の1階にオープンした。同店を運営するWDI GROUPの西山文絵さんは、店のコンセプトについてこう説明する。
「オーナーシェフのジョディ・ウィリアムズが、gastronomy=美食とtechnology=技術とを組み合わせてつくった造語“Gastrotheque(ガストロテック)”がテーマです。一人でも、二人でも、大勢でも、使い勝手はさまざまです。アンティークなインテリアに囲まれた、どこか懐かしい雰囲気のなか、朝から夜までの好きな時間あらゆるシチュエーションで、小皿に凝縮させたフランスの家庭料理や、バラエティー豊かなドリンクを楽しんでいただければと思います」
エントランスを入ってすぐ、客席ホールの右側にはバーカウンター。ホールと棚を隔てた反対側には大テーブルが置かれた一段高いスペースがあり、そのまま外のテラス席へと続いている。天井を低くした店内奥のスペースにも客席があり、他に個室も設けられている。床面積約90坪と3店舗の中でも東京店がもっとも広いが、シーンをいくつかに分けることで、ニューヨークの本店やパリ店と同様に古き良きヨーロッパのカフェのような雰囲気に仕上げられている。そして、この店内には、BGM用としてヤマハのスピーカー「VXS1ML」が9台、コンパクトサブウーファー「VXS3S」が2台設置されている。
インテリアデザインを手掛けた船場の丸山弘敏さんは、飲食店におけるBGMの重要性と、今回導入したヤマハスピーカーの印象についてこう語る。
「インテリアやメニューと同じで、BGMは店を構成するのに欠かせない要素の一つだと考えています。そのため、今回も音に関しては初期設計の段階から検討を重ねてきました。意匠面からいうとスピーカーは目立たない方が良いので、小さなものを探していたのですが、このヤマハの「VXS1ML」は余りにもコンパクトだったので、正直、最初に見たときは、何台プロットすれば店内全域をカバーできるのか?と不安に思いました。ですが、実際に音を聴き、その想像以上の音の広がりに驚かされました。形状もアームや配線などの雑物がなくシンプルですし、ウーファーも含めてデザインが統一されている点も気に入っています。ここ数年、音を重視するオーナーが増えてきており、ヤマハのスピーカーを指定されることも多くなっているように感じます」
「Buvette」の店内BGMは、すべてオーナーのジョディ氏が選曲し、朝、昼、夜、またお客様の着席具合によって音のボリュームや曲調を変えているという。
調理の音、食器やカトラリーが奏でる音、客たちの話し声、そして、ジョディ氏こだわりの軽快なフレンチジャズ。これらが混じり合うことで、「Buvette」の楽しく、心地良い音環境は構築されている。
ヤマハ
- TEL. 0570-050-808
- URL. https://jp.yamaha.com/products/proaudio/