Loading...

id+ インテリア デザイン プラス

インテリアデザイン・建材のトレンドを伝えるメディア Presented by 商店建築

JAPANSHOP 展示会レポート「大日本印刷」

2018.06.25 | REPORT

大日本印刷では生活空間事業部が展開する空間向けの製品および提案展示が、コンセプトごとに紹介された。同社では印刷由来の表現力を駆使したシート材や化粧板などの建装材を始め、サイネージ、ディスプレイシステムなどの空間向け情報デバイス開発も先行している。今回、全体を貫くテーマは「空間は、もっと自由でいい。」だ。

次代のより自由な空間のありようを示す提案展示が目をひく

ブース最前面でインパクトを放っていたのが、会場制限の6mの高さに設えられた「アートテック」。アルミを基材とした外装用印刷焼き付けパネルで、高い耐久性能を有する。非常に多彩で繊細な表現が可能で、希望の色柄を物件毎に自由にオーダーメイドできる。展示では、曲げ加工ができる特徴を生かした実際の納まりも再現された。

pic1


省人化・省施工のコーナーでは、有孔化粧板「WSペグボード」による見せる収納やマグネットを使ったディスプレイ・情報掲示システムなど、機会損失を減らす短期間施工や訪れるたびに異なる売り場体験を、より実践的に展開できる例が紹介されていた。


pic2


「次世代ステルス空間の可能性」と名付けられたコーナーでは、ICTを用いたコンセプト展示が人気であった。音や光、情報といった人が受け取る要素において機器の存在を無くし、空間自体から発する仕組みにしたものだ。壁全体がスピーカーや照明となったり、電子ペーパーをランプシェードとしたり、あるいはミラーが必要な時だけ情報ディスプレイになる。それだけでなく、センサー技術や独自のAIなどによって、インタラクティブとなっているのがまさに今日的で、同社のノウハウが生きている。LEDやIoTデバイスなどの進歩で空間は多機能化しながらも、インテリアに潜在化していく傾向はより進むはずで、その上で人間の感性を刺激する空間デザインの力がさらに求められていくだろう。

大日本印刷

RELATED ISSUES

一覧に戻る

PAGETOP