JAPANSHOP 展示会レポート「メルクマール」

JAPANSHOP 展示会レポート「メルクマール」 2018.05.28 | REPORT: 「EcoSmart Fire（エコスマートファイアー）」の日本総代理店を務めるメルクマール。植物由来のバイオエタノールを燃料に用いた暖炉は、煤や煙を出さず、配管や煙突などの設備も不要なため、メンテナンスも楽である。スウェーデンの「SITAC規格」など各種の安全規格をクリアした高い安全性も特長で、国内でもホテルやレストランなど多くの納入実績を築いている。排出する二酸化炭素も、カーボンニュートラルの考え方で環境負荷は小さい。

さらに自由度が高まり、デザインしやすくなったバイオエタノール暖炉

今回の展示では、まずニーズの大きかったバーナーのワイドがより幅広の1200㎜のタイプが登場。よりダイナミックに炎の揺らぎを楽しめる。そしてインテリア性を高めるのが、「FLEX」シリーズの登場だ。配管が不要とはいえ、直火を扱う上で、設計者が建築・内装側との取り合いを考える必要があった。それに対応して、ステンレス製のハウジングを持つ一体型もラインアップされていたが、いわゆるロの字型をはめ込むタイプに限られていた。FLEXシリーズでは一気にその自由度を向上させた。ハウジングのスタイルや開口の位置、サイズなどを自由に組み合わせることで、設置場所やインテリアデザインに合わせて、セミカスタマイズできるようになった。開口部は、壁の両面だけでなく、コーナー開口も可能になり、サイズは7種類から選べる。これにより設計者はほぼ設置寸法だけを考えればよくなり、採用の選択肢が大きく広がったと言える。

さらに、今回は同社で開発した新マテリアルブランド「DICTIONARY」も登場。オーク、杉などの無垢板やケイカル板にパターン彫刻を施したもの。オリジナルの加工刃を用いて、複数回処理をするため、ソリッドでありながら、微かな揺らぎを感じる独特の表情がある。ホテルや高級レジデンスの家具や建具などでの使用を想定している。

1／「DICTIONARY」は、不規則なゆらぎを表現した「DISTURB」、直線的な「LINE」、パターンの異なる四角形が陰翳を生み出す「SQUARE」の3柄24種を展開

2／「FLEX」シリーズは92通りのバリエーションがあり、どのようなプランにも最適なモデルを提供可能