id+　インテリア デザイン プラス

7年ぶりというJAPANSHOPの出展では、そのうちの「Creare（クレアーレ）」「Woven+（ウォーベンプラス）」「Another Scene.」の3冊の製品群を展開した。その他のカタログも、飲食店に適した家具コレクション「DD（ディーディー）」、成型合板のイスを集めた「Án chairs」、創業50周年記念事業の一環として取り組んだ、創業以来最大のヒット商品カンチレバーパイプチェアのKP-3152復刻カタログ「3152」、平面上のバリエーション、組み合わせを楽しめる「UNIT」と充実したバラエティーだ。

中心となっていたのは「Creare」。同社のハイエンドブランドとして知名度を高めるために、ここでは製品を担当したデザイナーが前面に打ち出されていた。いずれもプロダクトデザイナーではなく、商業空間をメインフィールドに一線で活躍する実力者ばかりだ。空間デザイナーの目線から、使いやすい、使いたいものをというオーダーで、それぞれの自由な発想でデザインされた。各人の個性や思想がそのまま生かされながらも、空間で使用する際のリアリティーを伴ったものと言える。

その周囲に多くのグリーンディスプレイとともに展開されていたのが、「Woven+」と「Another Scene.」。「Woven+」はモダンな編み家具ブランドで、樹脂を用いたラタンスタイルのチェアをインテリアアイテムとして展開、室内でも使いやすく日本人の身体に合うようサイズダウンしたこだわりの製品群だ。屋外の空気感・素材感を室内に取り込んだ新しいスタイルを提案する「Another Scene.」では、天然ラタンや鉄・木・コンクリートなど異素材の組み合わせが特徴的な製品群を展開している。これらは昨今のインテリアトレンドを取り入れ、「インナーガーデン」をコンセプトに導入している。