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アンティーク&ビンテージ絨毯、キリムの専門店
2018.03.19 | インフォメーション
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イラン各地でつくられたアンティークやビンテージの製品を取り扱うペルシャ絨毯の専門店として2017年12月に東京・白金プラチナ通り裏手にオープンした「ソレマニエ・フィニィ」。
日本では、本物のアンティークやビンテージの絨毯の魅力を知る機会が少なく、美術館などで鑑賞する位しかないのではないか。実際に手で触れて間近で織りやデザインの面白さ、美しさを知って欲しい。そんな思いからショップをオープンさせた。
イラン各地で織られた絨毯やキリムは、さまざまな文化が融合し多様性に富んでいる。どんな時代でも人々は世界観や祈り、願いを絨毯やキリムに表現してきた。16〜17世紀のサファヴィー朝時代は、ペルシャ絨毯の最盛期として知られているが、宮廷工房を構え技術の粋を集めて絨毯が製作された。国力の象徴、民度の高さを示すものとして、絨毯は外交にも一役かっていたのである。本物のアンティークやビンテージの絨毯の時代背景を知ることで、製品の見方が変わってくるはずだ。
ペルシャ絨毯には、中央に庭園の噴水をイメージしたメダリオンを囲むようにアラベスク模様を配したデザイン、古代ペルシャの神話に登場する生命の木と、そこに集まる鳥や動物たちを描いたものなど、庭園や楽園、植物や動物をモチーフにしたデザインが多く見られる。当時は、絨毯を敷くことで、室内に水と緑を取り入れてきたのだ。この絨毯をインテリアに取り込むだけで、現代の無機質な空間に自然界が持つ癒しのエネルギーをもたらしてくれることだろう。
この他、店内にはカシャン地方のカームーという小さな村で女性たちがパンを焼くときや食事を並べるのに用いたソフレ(キリム)や、イラン東北部のトルクメンの人々が織った連続的幾何学模様の絨毯、馬の背に掛ける手織りの馬具や小物類など、イラン各地の貴重なアンティーク&ビンテージの品々がそろっている。
遊牧民カシュガイ族の飾りであるマングレが天井から吊るされた店内。ソレマニエ・フィニィ工房のものとビンテージ&アンティークの製品を合わせて常時130点あまりの絨毯や小物がそろっている
レストランやカフェ、ブティックなど、あらゆる商業空間にビンテージ感を取り入れることができる
上から、日常のテーブル代わりとして使われてきた織物「キリム」55,000円、カシャンのソレマニエ・フィニィ工房の復刻絨毯「ルードハネ(“川”の意)」4,800,000円(参考価格)、トルクメン族のアンティーク絨毯700,000円(参考価格)
ソレマニエ・フィニィ
- TEL. 03-6826-1955
- URL. http://www.sfini.com/