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内装やファサード、家具などに使われる、北米産の古材（ビンテージウッド）の輸入販売を手掛けるブレットジャパン。古材は二つの種類を展開する。まずは「バーンウッド」と呼ばれる、築100年以上になる建物の解体材。長い年月だけがもたらす独特の質感を持つが、サイズなどもばらつきがあり、希少なため相対的に高価となる。もう一つの「フェンスウッド」は、高地での防雪フェンスとして数十年使用されていたパイン材。定尺品のため、空間の素材として用途が広い。加えて、フェンスウッドを半分の厚みに製材加工した「ドレスボード」もあり、面材として使い勝手も良く、コストパフォーマンスも高い。最近は、退色してグレーになった表面にホイールサンダーで元の木目を出し、色味の違いを組み合わせるなどの手法が人気だという。

安定した調達や在庫管理が古材の難しい面だが、同社では国内の倉庫にて豊富なストックを常備し、納期などを含めた柔軟な対応力が何よりの強みである。店舗で人気の高いドレスボードは5000㎡の在庫を常備している。また、昨今の商業施設では内装制限も日増しに厳しくなっているが、フェンスウッドには不燃処理したものも在庫しており、短納期にも対応できる。豊富な在庫量を持つ同社ならではだ。

さらに、SPF材（北米の針葉樹材を使った一般的な建築用木材）に、古材風のテクスチャーや塗装の加工を施したオリジナル製品「フェイクビンテージウッド」もある。古材に通じた同社のノウハウが生かされており、3～4重のプロセスを経て再現する。こちらは新材ベースのため、厚みやサイズの選択肢も豊富で、色味や加工のバリエーションも基本パターンに加え、顧客の要望に応じたカスタム仕様も対応可能。もちろん不燃対応も問題ない。 大阪・池田市の同社ショールーム（予約制）を訪れてもらえれば、サイズも種類も豊富にそろえているので、見比べた上でカスタマイズの要望、あるいは素材それぞれの違いも体感できるので、総合的な判断もしやすい。ビンテージウッドでもニーズや条件に応じた使い分けができる。