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GRAPHISOFT ARCHICAD 20×商店建築
セミナーレポート2017.07.31 | REPORT
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6月22日、東京・新宿にある新宿パークタワー1階のパークタワー・ギャラリー1にて、 ARCHICADと商店建築のコラボレーションセミナー 『ブランディング戦略としての店舗インテリアデザイン』が開催。 建築家や空間デザイナーを始め、ARCHICADに関心をもつ 様々な業種の受講者たちが集まり、熱心に耳を傾けていた。
セミナーは三部構成で執り行われた。第一部はドイルコレクションの井上愛之氏と本誌編集長、塩田健一とのトークセッション『ブランディング戦略としての店舗インテリアデザイン』。井上氏は、「ブランドを分析・検証し、不要と思われるものを削ぎ落し、最も強調すべきポイントを抽出してから店舗設計を行う“分析型ブランディング”に対し、最初に空間デザインを行い、分析・検証・答え合わせをしていく “創造型ブランディング”ならば、企業、設計者、エンドユーザーなど様々な視点が入り、ブランドの魅力や可能性を最大限に残すことができる」と解説。続いて、井上氏がミスタードーナツ、タリーズコーヒー、新宿さぼてんにおいて新店舗のデザインフォーマットを構築した実例を紹介。最後に塩田が「設計者が早い段階からブランディングに関わることで、好きか嫌いかを共有できる。ブランディングを緻密に積み重ねていくと正しいか正しくないかという判断基準に囚われがち。それも大切だが、デザインに感覚的な要素を取り込むことも大事だと思う」と話を閉じた。
第二部は池田建築設計の池田暢一郎氏による基調講演『店舗デザインにおけるBIM活用の実例』。2015年に「ARCHICAD18」を初めて導入し、現在は「ARCHICAD 20」×1、「ARCHICAD 20solo」×2の体制で、ほとんどの作業を「ARCHICAD」で行っているという池田氏は、図面作成の時間短縮、分かりやすい図面表現、模型で見せるよりもリアルさが感じられる「BIMx」のウォークスルー、効率的なパース作製を可能にする内臓レンダリングソフトなど「ARCHICAD」の優位性について説明。次に、厳しいスケジュールでも「ARCHICAD」により、施主や施工会社などと円滑なコミュニケーションを計りつつ、効率的な設計作業が実現できたウッディパーツのオフィスリノベーションと伊東屋成田空港第2ターミナル店の設計事例を時系列で紹介した。
第三部はグラフィソフトジャパンによる『提案のスピードが格段に速く! -新しい3Dプレゼンテーション手法のご紹介-』。究極のBIMプレゼンテーションツール「BIMx」の紹介と、「ARCHICAD」を使って白図から3Dモデルを作成していくデモンストレーションがなされた。「ARCHICAD」は本場ヨーロッパ同様、日本においても店舗設計の分野に着実に浸透してきている。今後も、その圧倒的なパフォーマンス性により新たなファンを獲得していくことだろう。
- 井上愛之氏/株式会社ドイルコレクション
- 1977年生まれ。2001年明治大学理工学部建築学科卒業。設計事務所勤務を経て2011年ドイルコレクション設立。「タリーズコーヒー」「ミスタードーナツ」「さぼてん」などの店舗の他、和食店、レストラン、バー、オフィスなど多岐に渡る業態の空間デザインを国内外で手掛ける。近年、多店舗展開している飲食店ブランドから、ブランディングを意識した店舗デザインを依頼される機会が増えている。
- 池田暢一郎氏/IKEDA ARCHITECTURE(池田建築設計)
- 1971年生まれ。1994年大阪芸術大学建築学科卒業。青島裕之建築設計室、ペリ クラーク ペリ アーキテクツ ジャパンを経て、2010年にIKEDA ARCHITECTURE / 池田建築設計を設立。「ガリバー安積店」「G.Itoya」「伊東屋横浜店」「伊東屋成田空港第2ターミナル店」などの商業施設等の建築・空間デザインの他、オフィスビルの建築計画、工場のオフィス転用リノベーション、ゲストハウスのランドスケープ計画など、建築デザイン出身の強みを活かしたデザイン活動を行なっている。
グラフィソフトジャパン株式会社
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