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LEDライン照明をより自由に、多彩なスペースに

2016.06.14 | INFORMATION

昨年10月にテラスホールディングスの事業会社となったLuci(ルーチ)。今年3月にはロゴも一新し、さらなる発展に向けて新しいスタートを切った。成長傾向にあるなか、シンガポール、上海の支社を子会社化し、海外市場も順調という。

同社ではLEDならではの照明器具という視点で、内装における建築化照明に力を入れて製品の開発を進めてきた。LEDに特化する利点を最大限に生かしたアプローチを取っている。その中でもさらに目的や用途によってラインアップを細分化し、多様なカスタマイズにも対応することで、よりきめの細かいプロダクト、サービスの供給に努めている。オーナーのメリット、設計者の目線、施工する立場、それぞれにおける製品への満足度を高めることに配慮した製品を目指している。

ごく一例として、カタログでは空間における具体的なシチュエーションや用途に対し、どのような製品をどのように使えばいいかを細かく図示してある。アイテムやバリエーションが増えることは、設計上選択肢は豊富になるが、設計者にとっては、器具を選ぶ作業自体が煩雑になってしまうこともある。設計者が適切な製品へたどりつけるようなルートを提案しているのだ。今後もアプリケーションはさらに増やしていく予定で、多彩な製品ラインアップを生かしてもらう上で重要なコミュニケーションツールの一つとなる。


100Vタイプでシームレスな光を空間全体に「ルーチ・スーパーシ-ド」

内装の間接照明では、演出・装飾効果を狙ったものとして、直流ローボルトタイプが選ばれることが多い。一方で、100Vタイプであれば、安定器を必要とせず、施工時に電源の処理などにわずらわされることもない。長い連結も可能で、特にシームレスでフラットな光が特長となるカバー一体型のLED照明の場合、その効果をより大きな空間でも発揮できる。

100Vタイプでは、まずハイパワーが特長の「ルーチ・スーパーシード」がある(写真下)。ベース照明としての用途も満たせるほどの高出力でありながら、器具幅は28㎜と非常にコンパクトな点が特長。100lm/Wという高効率LEDの採用で、消費電力も28W(1200㎜タイプ)に抑えられている。色温度は2700、3000、3500、4200Kの4タイプと、長さは600、900、1200、1500mmの4サイズを用意。用途や目的に応じて、使い分けられるバリエーションもある。

ダウンライトに頼らなくても、間接照明で規定の照度を得られる。つまり、グレアや器具の存在を感じさせずに空間全体をしっかりと明るくすることができるため、新しい照明環境の提案にもつながる。

「ルーチ・スーパーシ-ド」間接照明による地明かりを実現した高出力ドットレスライン照明

「ルーチ・コネクティッドライト 100V」がバージョンアップ

もう一つの100 Vタイプが、5年ぶりにモデルチェンジする「ルーチ・コネクティッドライト 100 V SQ」だ(写真下)。器具幅は25㎜とコンパクトで、取付パーツを含めても設置面積はかなり小さくて済む。今回、カバー部が円管形状を摸した灯体だったものをスクエアな形状に変更した。同時にLEDチップは発光効率を向上させたものにアップデートし、消費電力を大幅に低減した。発熱も抑えられるため、形状の変化と合わせて、より狭小なスペースや埋め込み設置などにも対応できるようになった。新たに調光も可能となり、より多様なニーズに答えられるスペックを実現した。色温度は2400、2700、3000、3500、4200Kの5種類、長さは256、505、754、1003、1252、1501㎜まで6サイズをそろえた。

二つの100 Vタイプでも選択の幅が広がり、多様な設計・提案をサポートできるようになった。Luciでは色温度のバリエーションも揃えられているため、ローボルトの他製品も加えることで空間のトーンも調和できる。

連続した光の演出に最適な間接照明。見えても美しいスクエアタイプで調光が可能

カーテンボックスに取り付けた事例

美しい意匠性でライン照明としても使用可能(CECIL McBEE mozoワンダーシティ/設計:JUGO/照明設計:ユニティ/施工:バウハウス丸栄)

拡張性の高いモジュールシステム

最後に、「ルーチ・リニア モジュールシステム STシリーズ」を紹介したい。リニアモジュールシステムは、天井埋め込み型のライン照明を想定した、取り付けモジュールとして開発。RSシリーズでは、「プロファイル」と呼ぶアルミの筐体で、天井埋め込み型のライン照明を簡易に実現することができた。

今回は新たにSTシリーズが設定された。発展的な進化を目指して、より多彩な場所・スペースでの施工性を向上させるため、プロファイル自体の意匠性も高めている。

ベーシックモデルでは、アルミアルマイト仕上げのプロファイルとその取り付けパーツ、ディフューザーカバー、LEDモジュールの固定パーツがワンセットだ。プロファイルがアルミで剛性を持っているため、壁面への埋め込みやバランス照明などの間接照明、あるいは露出させるなど、自由度が高い。プロファイルは長さ1mで、現場でもカットできる。「パワーフレックス」シリーズなど同社のLEDモジュールの使い勝手がよくなるだろう。

さらにこのSTシリーズは、拡張性を意図した製品で、多彩なオプションパーツを準備している。プロファイルの意匠性の高さを利用し、そのまま天吊するための取付パーツや、配光を変えられるレンズタイプのカバー、天井埋め込みを実現するブラケットなど6月以降に順次発売していく。

これによって、現場ごとに器具の設計や詳細な納まり検討を必要とせずに、LEDライン照明をさまざまな場所で実現できるようになる。トータルでデザインやコストなどの問題を解決しやすくなるわけだ。

「ルーチ・リニア モジュールシステム STシリーズ」のシステムパーツ取付図

幅21㎜、5mの途切れない埋め込みライン照明の事例(大名古屋ビルヂング 24階オフィス/設計:ジーク名古屋営業所/照明設計:フジコー名古屋支店/施工:名西電気工業/写真:SPACE MAN 鷲津公幸)

バランス照明の構造体としてドットレスな極小間接照明が可能(八芳園/設計:橋本夕紀夫デザインスタジオ/照明設計:ICE都市環境照明研究所/内装施工:翔和/照明施工:廣瀬電気)

プロファイルと呼ばれるベース部に「パワーフレックス(特注品・EX※どちらも20㎜ピッチ)」を取り付けて使用。さまざまなオプションパーツが今後追加される


Luci

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